シャープPC事業が純利益98%増!Windows 10終了で復活した理由

シャープのパソコン事業が純利益98%増!Windows 10終了で復活した理由と今後の展望

みなさん、こんにちは!最近パソコンの買い替えを検討している方、多いですよね?実は今、シャープのパソコン事業がめちゃくちゃ好調なんです!

先日発表された2025年9月中間連結決算によると、シャープの純利益が前年同期比でなんと98.1%も増加したんです。これは驚きですよね?しかも、2026年3月期の通期予想も530億円と、当初予想の320億円から大幅に上方修正されています。

ビジネスパーソンが新しいノートパソコンを使っている様子

Windows 10サポート終了が追い風に

この急成長の最大の要因は、ご存知の方も多いかもしれませんが、Windows 10のサポート終了です。マイクロソフトが2025年10月14日にWindows 10のサポートを終了したことで、企業も個人ユーザーもこぞって買い替えを急いでいるんです。

サポートが終了するとセキュリティアップデートが受けられなくなるので、サイバー攻撃やマルウェア感染のリスクが急激に高まります。実際に私の周りでも「そろそろ買い替えなきゃ」という声をよく聞きます。

Dynabookブランドの躍進

シャープと言えば家電メーカーのイメージが強いですが、実は2018年に東芝のPC事業を買収してDynabookブランドを手に入れているんです。この買収が今、大きな実を結んでいます。

Dynabookの2025年度上期業績を見てみると、Smart Workplace部門の売上高が4,085億円と前年同期比2.9%増、営業利益は46.6%も増加して329億円となっています。国内PC市場全体が前年同期比1.4倍成長する中、Dynabookは市場平均を上回る成長を達成しているんです!

現代的なオフィスで複数の人がDynabookを使っているシーン

シャープのPC事業、実は一度撤退していた

実はシャープ、2010年に一度PC事業から撤退しているんです。31年間続いた「メビウス」ブランドのPC製造事業にピリオドを打った背景には、端末販売だけでは収益性を確保することが困難だったことがあります。

当時の状況を調べてみると、PC市場ではOSがマイクロソフト、半導体がインテルに支配されていて、利益率が非常に薄かったんですね。シャープは多機能モバイル端末とコンテンツ配信を組み合わせた新しいビジネスモデル(GALAPAGOS事業)への転換を図るため、PC事業から撤退する決断をしたんです。

鴻海グループの傘下で復活

転機となったのは2016年に台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)の傘下に入ったことです。そして2018年、約40億円で東芝のPC事業を買収。80.1%の株式を取得してDynabookブランドを手に入れました。

鴻海グループはiPhoneなどの製造で知られる世界最大級のEMS企業ですから、その生産ノウハウを活かせるようになったのも大きいですね。実際、亀山工場の生産効率化や鴻海グループとの連携強化がコスト削減に成功しているようです。

最新モデルも続々登場

2025年に入ってからもDynabookは積極的に新製品を投入しています。1月にはEdge AI対応PC「dynabook XP9」を発表し、オフライン環境でも翻訳機能などのAI機能が使える点が話題になりました。

5月には13.3型の5 in 1プレミアムPenノートPC「dynabook V8/V6」を発売。Intel Core Ultraプロセッサー搭載でNPU(AI専用エンジン)を備え、Copilotキーとマイクロソフト Office Home & Business 2024が付属しています。

最新のDynabookノートパソコンの美しいデザイン

今後の展望と課題

一時的な需要の終息に備える

ただ、Windows 10サポート終了に伴う駆け込み需要は一時的なものなので、2025年度下期以降は楽観できない状況です。今後はWindows 11への移行需要やGIGAスクール構想第2期(Next GIGA)などの継続的な需要を取り込む必要があります。

継続的な成長戦略

それでも、黒字転換後のシャープはPC事業を成長の柱としてさらに拡大を目指す方針です。構造改革の効果が顕著に表れている今、今後の動向から目が離せませんね。

よくある質問

Q: シャープのパソコンってどんな人が使っているの?

A: ビジネスユーザーから個人ユーザーまで幅広く支持されています。特に法人市場では中央官公庁や大手企業への販売が好調で、個人市場ではスタイリッシュなデザインが評価されています。

Q: Windows 10から乗り換えるべきですか?

A: セキュリティ面を考えると、やはり乗り換えをおすすめします。サポート終了後はセキュリティアップデートが受けられなくなるので、個人情報の漏洩リスクが高まります。Windows 11への早めの移行をご検討ください。

Q: Dynabookの特徴は何ですか?

A: Dynabookブランドは東芝が1985年に世界初のラップトップPC「T1100」を発売し、1989年には世界初のノートPC「dynabook J-3100SS」を発売した実績があります。現在はAI機能やデザイン性に力を入れており、ビジネスからクリエイティブ用途まで対応できるバランスの良いラインナップが特徴です。

Q: 価格帯はどれくらいですか?

A: エントリーモデルからハイエンドまで幅広く、最新のAI搭載モデルは30万円前後、スタンダードなビジネスモデルは10-20万円台で購入できます。用途に応じて選べるのが嬉しいですよね。

Q: シャープ Dynabookの保証はどうなっていますか?

A: 標準で1年間のメーカー保証が付いています。また、有償で延長保証サービスも提供されており、3年間や5年間の保証に延長することも可能です。ビジネス用途では安心ですね。

まとめ

シャープのパソコン事業がここまで復活するとは、10年前には想像できなかったかもしれません。鴻海グループの傘下入りと東芝PC事業の買収という二つの大きな決断が、今になって花開いている感じがしますね。

Windows 10サポート終了というタイミングもあり、まさに絶好のチャンスを掴んだといった状況です。ただ、一時的な需要に頼るのではなく、今後も継続的な成長ができるかが本当の勝負どころでしょう。

パソコン買い替えを検討されている方は、ぜひDynabookも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

情報は2025年11月時点のものです